学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

丹田 4

2018-11-15 17:35

伝統的に、上中下の「三丹田」説があります。上丹田は眉間奥にあり神(しん)を蔵し、中丹田は胸中央にあり気を蔵し、下丹田はヘソ下三寸(骨度法)にあり精を蔵す、とされている。

 狭義には精と気と神は区別されるが、広義には全て同じ「気」であると捉えても良いでしょう。精と気と神は「三宝」とも呼ばれ性命の根本であり、性はこころ、命はからだの意味で「心身の根本」の意味である。

 解剖学的には該当臓器などはりませんが、心身医学の領域では自律神経の働きと免疫機構の関係が注目されて、太陽神経叢が丹田に相当すると考えられている。


上丹田

  上丹田は、泥丸、天谷、内院などの別名がある。

中丹田

  中丹田は、絳宮(こうきゅう)、黄堂、土府(どふ)とも呼称される。

下丹田

  鼎、臍下丹田(せいかたんでん)、気海丹田(きかいたんでん)、神炉とも呼ぶことがある。それ以外にも丹田には多くの名前が付けられている。単に「丹田」と言う場合は、「下丹田」を指すことが多い。


 特に下丹田は五臓の中心に位置し、五臓は人体の生命活動と密接に関係しているので、実際には最も重視されて正丹田とも呼ばれえいます。

 日本の「禅」「武道」「芸道」においても下丹田を重視しており、別名「肚」「腹」と書いて「はら」と呼び心身一如に至るための大切なポイントとしています。

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