学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

丹田7

2018-12-26 23:27

柱や壁に体をつけ、踵(かかと)・お尻・肩甲骨・後頭部の四点を無理なくつけることができるでしょうか。無理なくつけることができた方は良い姿勢で暮らしている方と言えるでしょう。殆どの方は2~3点は無理なくつけることができるでしょうが、残りの1点をつけることが苦しい、あるいは自分にとって不自然だと感じるのではないでしょうか。その方は紛れもなく姿勢の悪い人です。


 物事にはすべ順序と段階があります。例えば丹田を意識しようとする時、最初に丹田ありき」ではなく正しい姿勢を自分のものにして、ある程度作ることができてから丹田を意識していきます。

「剛から柔」。私は空手の四つの流派で黒帯をとりました。一つの道で極めようとするのが正しいとしたら、決して誇れることではありませんが色々と勉強になることはありました。関係がないことを書いてしまいましたが、「剛から柔」あるいは「守・破・離」という言葉がありますが、世の中のすべての習い事、勉学から仕事まで共通して言えることです。言い換えると「がむしゃら から ゆとり、そして個性」だと思うのです。一所懸命に取り組み、その過程でコツを掴み力みがとれる。肉体で言うと「脱力」が身につくということです。ですから「剛柔流」という流派の名前が一番好きでした。

 何を目標とするかによっても違いますが、ある程度は一生懸命に意識し繰り返さなければ身につかないと思います。

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