学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

丹田と骨盤底筋群

2019-02-14 14:49

江別では毎日 雪・雪・雪で雪投げを毎日2度ほどしなくてはならない状況が続いています。随分と前になりますが「不都合な真実」などの映画もあり、地球の温暖化に警笛を鳴らしたとしてノーベル平和賞までもらったアル・ゴアなる人物がいましたね。

2030年までに太陽の活動は60%まで下がるとされる報告もされているのですから、恐ろしくなります。「記録的な暑さ」「記録的な寒さ」の言葉がマスコミを賑わせているのですから、庶民は「いったい、どっちなんだ」と思ってしまうのは当然でしょう。

地軸の移動が原因なのか、環境汚染が原因なのかは解りませんが住みにくくなっているのは事実です。これからさらに、この環境は悪くなるのは必須ですから自己防衛も万全にしておかなければなりません。

そんなことで先ずは基本となる姿勢から正し、「明日に対する構え」を作っておきましょう。今回は肛門の締めと丹田の関連性についてです。


肛門の締めと骨盤底筋群と仙骨

なぜ、ヨガや武道をはじめとする多くの分野で肛門の締めを重視しているのだろうか。

腹部は横隔筋を屋根とし内部から腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹直筋・広背筋を横の包とし骨盤底筋群を底として一つの小包を形成し内臓を守っています。

この内臓を重力という力にさからい、支えている骨盤底筋群の強化が重要になってきます。肛門の締めはこの骨盤底筋群に連なっている括約筋であるため骨盤底を鍛えるにはもってこいの運動となります。骨盤底筋群が弱くなり下にさがってしまうと、そこにのっている内臓は本来あるべき位置よりも落ちてきます。それにより内臓は下に位置するものほど圧迫をうけ、本来の働きを失ってしまいます。さらにこの本で紹介している丹田への圧力や意識も失ってしまうので健康を考えるだけでも決して衰えさせてはならない筋力の一つとなります。


正しい姿勢のポイントである肛門の正しい締め(ウンコ我慢の姿勢)は腹圧の強化につながり、その腹圧が丹田へと導いてゆきます。

 次に肛門の締めと仙骨なのですが、このことについては私自身まだ稽古不足で実感はわかないのですが、肛門の締めにより、その締める力を仙骨にぶつけるようにすると何かがあると言う人がおります。つまりその刺激により仙骨を目覚めさせるというのですが、どうなのでしょう。

 私も何度も書いておりますが、「仙骨」とは「神が薦める骨」と言われ、もともとは「薦骨」と書かれていたと言います。ミイラになっても最後まで残る骨であるためそのように思われたのかもしれません。

 解剖学的にも背骨を挟む二つの骨の一つでもあり、背骨を下で受け止めている「仙骨」と、背骨の上で蓋をしている「蝶形骨」はセラミックに変えることができない骨であることからも神秘的に思います。

私自身は「何かがありそうだ」。と思いこれからも稽古していくつもりです。

興味のある方は是非稽古してみてください。

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