学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

姿勢と運動

2019-02-24 18:35

 ロシアが2月から4月までネット鎖国をしているとのこと。プーチンは「これは第三次世界大戦の始まりに他ならない」。と公表しております。アメリカでは国内の政府関係者の間にすでに新しい紙幣が流通しはじめたとのことで、庶民にもいずれ流通させると発表しています。いよいよ、FRBという民間からお金の発行権を政府に取り戻す時がきたのかもしれません。エリザベス女王は国外に逃げる準備を始めているようですし、世界はめまぐるしく動いています。日本の情報は相変わらず芸能人が騒いでばかりです。ここまで「3S政策」が長引くのも日本ぐらいなものではないでしょうか。

 悪い姿勢は運動系にどのような不都合をもたらすのか

 「姿勢と病」について書いた「いつでも背骨」という本の中でも書きましたが、かいつまんで言うと悪い姿勢は筋肉や軟部組織を緊張させてしまい、その結果、血液やリンパ液などの体液が滞り、組織の緊張などにより内圧の変化を招いてしまうために、コリや張りという症状が現れます。はじめは気が付かない程度ではじまりますが、やがて肩関節や股関節・膝関節など大きな関節にも影響が現れ痛みや変形が現れ、その影響は心臓をはじめとする循環系にも現れ、呼吸は浅く速くなり、運動にも色々と不都合な影響を与えはじめます。

 悪い姿勢は意識を中心であるべき「丹田」から遠ざけてしまいます。あらゆる動きの中心となるべき位置、重心となるべき位置は可能な限り身体の中心である丹田に近づけてやらなければ非能率的であり、美しい動きを表現でいないだけでなく、余分な力を必要とするため継続することが困難になり、できたとしても動きのアンバランスを助長してしまいます。

なぜなら、動きの支点が中心から遠ざかれば遠ざかるほど体にかかる負担は大きくなり、疲れやすく調和のとれた動作とは言えないものになってしまうからです。

すべての芸事は四肢、頭部、体幹の諸運動がいかに調和されたものになるのかを目的としおり、丹田を支点とした動作がおこなわれた場合のみ、その調和は保たれ効率的かつ優美になるものです。つまり、あらゆる修行や道はこの調和への道であり、その先があるとすればその足掛かりになるものであると言えるような気がします。

昔から言われている「手は小指、足は親指」もそこに意識をかけることにより肘と膝を体の正中線に近づけることを暗示する言葉であり、加えて重心も中心に集約されるようになるというものです。そこには重心と中心の調和がありあらゆる動作に影響を及ぼすことになります。

 末端から中心へ導く方法と、中心から末端を導く方法共に調和があるのです。

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