学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

いよいよ始まりの始まり(​支点と作用・反作用)

2019-03-03 21:26

 ロシアの大統領補佐官が国民にむけ「第三次大戦の準備はできている」。と発表したことで国民の間で動揺が広がっているようです。当たり前ですね。国の代表が言っているのですから。以前にも書きましたが、アメリカでは国民に向け新しいドルを発行すると発表し、一部では既にでまわっているとのこと。これが実行されると今まで世界の銀行を支配していた勢力が一掃され世界各国は潤うことになるでしょうが、それまでの移行時間はどれほどかかるのでしょうか?そして移行時間に人類はどれほどの生活を耐えなければならないのか?

 話は反れますが、これからユーチューブで「運動基礎理論」の他に「明日のための構え」というタイトルでユーチューブをアップしたいと思います。忙しいのでどれほどできるかはわかりませんが、こういったことが大嫌いであった自分が、何の義務感からか始めるに至ったのは本当に不思議です。

 支点と作用・反作用

 身体の動作のあるべき姿は全て中心に要約されるべきものであり、そうでなければ力が分散され効率もあがらず疲労も溜まるものです。空手・剣道・茶道・生け花や能・狂言をはじめとする芸事の型、基本はすべてここに集約されていることは事実であり、その事実こそが伝統を継続させ色々な革新にも耐えうるものがそこには宿っています。

 色々な芸事を始めた時、胴体(身体)よりも手足が先に動いてしまいがちです。俗に言うところの「小手先で・・・する」というものです。これの意味するところは手足の動きは胴体から離して使ってはいけないということです。つまりどこであれ体の一部のみを鍛錬しようとしたり、優位に考えてはならないということです。一つの部位に力が入らないほど結果として力が発揮されているものです。それは全身を使うことになるので、全身の力が入るのです。

 様々な動作は、それぞれの関節を支点として作用、反作用の力が働くので、結果として力が発揮されるのです。つまり体の中心が全身関節の支点となり得た時、全身的な力を効率良く発揮できるのです。逆に肩や膝など中心から遠ざかった部位に中心が出来てしまうと全体のバランスは崩れ、余計な疲労をも招いてしまいます。

要約して言うと、中心から支点が遠ざかるほど動きに不都合が生じ、中心に支点が近くなればなるほどその本領を発揮できるということです。その中心となるのは丹田なのです。

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