学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

「アメリカの本音と中国の本音」「重心はどのように影響するのか」

2019-05-22 20:16

「アメリカは中国と本当に喧嘩をしているのか」

 課税の応酬で「冷たい戦争」から「熱い戦争」へと移行して、その影響は世界経済にも大きく影を落とすと連日世界中のマスコミで騒いでおります。果たして額面通りに受け取って良いのだろうか?という疑問も拭えません。「米中首脳会議の結果」として表面上の戦争を装っているケースも考えられます。アメリカにとっても戦争を追行した大統領は偉大な大統領であるという慣習?がある国。当然、トランプも中国に強硬にでなければ支持は獲得できませんし、その結果として一時的にでも経済が持ち直すのであれば御の字です。いずれは「京」という単位の借金を背負っているアメリカは衰退することは間違いありません。一方、多くの評論家が「中国崩壊説」を唱えており、事実全国で数百か所もデモが行われている現状を考えると大いにあり得るのかと思われえおりますが、私はあり得ないと思っております。私が 習 近平なら崩壊する前に戦争を起こします。そう簡単には崩壊させません。武力を持っているのですから。例えが悪いかもしれませんが「すべての人間に対して誠実でありなさい」と教える日本人の考えで、「うちでは本当のことを話しなさい。外では決して本当のことを言ってはいけません」と育てられる中国人を推し量ることはできないでしょう。

  1972年?の毛沢東とキッシンジャーの「中国が力をつけたらアメリカと中国でアジアの覇権を二分する」という密約に沿ったものなのかはわかりませんが、お互いに相手の力を利用しあい、自己アピールをしている一面もあるのではないでしょうか?それでなければもっと株は下がってもよさそうな気がします。


「重心はどのように影響するのか」

 簡単な質問ですが、重心が高いものと低いものではどちらが倒しやすいでしょうか?「くだらないこと聞くな」との答えが返ってきますね。その通りです。重心は低いほうが倒れにくく、高い方が倒れやすのです。こんな誰もが知っていることでも多くの人が、この「重心」を重要視していないように思えます。

例えば柔道ですが、今は腕力の柔道が重要視されております。腕力の強い外国勢と競わなければならないのですから、外国勢に負けない腕力をつけることが必須になっております。勿論、これがある意味早道であることには違いないと思います。

しかし、腕力を使うと言うことは力を使うと言う事。力を使うと言うことはその部位に意識が行くと言うことです。先に書いたように意識と重心は兄弟のようなものですから力を使うため腕に意識を集中させてしまうと重心は胸まで上がります。その結果、胸の高さまで相手を吊り上げなければならないので姿勢を低くすることにより調節しようとします。

話題を逆の方から見てみますと投げ技を防ごうとするとき、腕で逆らおうとするとき、自ずと重心はあがります。すると相手からすると投げやすい状態になっています。自分の重心を氷嚢や雨だれのような形状にすると、相手はどのように感じるだろうか? 重心が下にあるため重く担ぎにくいことは想像しやすいでしょう。

相手にとって自分は重く感じる姿勢でなければなりません。多少腕力が強くとも重心が肩にあってはせっかくの腕力も宝の持ち腐れとなってしまいます。是非、重心を下げる稽古も頑張ってみてください。

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