学長室 - 日本武道学舎ブログ
日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。
農業問題 ・ 丹田と腹筋
2019-03-21 20:22
また冬に逆戻りか
今年は雪解けが早いと喜んでいましたが、喜びもつかの間また寒くなってきました。今回は日本の農業問題の一部を紹介していきます。
日本の野菜が危険食品になっています。EUが使用禁止にした農薬を大幅に規制緩和しているのです。解りやすく言えばEUで危険だから使ってはダメですと禁止になった農薬(ネオニコチノイド系農薬)を、日本では「もっと量を増やして使用しても良いですよ」という規定をつくったのです。例えばクロニアニジンというネオニコチノイド系の農薬のホウレンソウの残留農薬は13倍に引き上げられました。つまり13倍もの農薬を体に取り込むことになるのです。この農薬は子供の発達障害を引き起こす可能性も否定できないなど、他にも大きな意味で深刻に考えなければなりません。
ミツバチなどの昆虫が農薬によって極度に減少し、そのあおりで値段は高騰。リンゴ1個もなかなか手を出しにくいものになってきました。それに追い打ちをかけるようにホームセンターではベトナムで使用され、多くの奇形児をうみだした枯葉剤の一部を使用した除草剤が山積みになって売られております。皆さんは、その危険極まりないものに金銭を払い購入し使用しているのです。
一部欧州の旅行代理店のパンフレットに「日本の野菜は危険ですのであまり食べないでください」。との一文があるのを忘れないでください。
屈筋である腹筋を使おうとする場合、当然若干なりとも背中を丸めなければなりません。それと比較し、丹田を意識し、腹圧を使った構えであれば背筋は伸ばしたままでいることができ姿勢が崩れることはありません。
若干なりとも前傾になった構えよりも、背筋がピンと伸びた姿勢が優れていることは誰もが知るところです。
今、思い出しましたが西南戦争のとき両軍が交える寸前、お互い共に腰が引けた格好になるので後ろに立っていると前が見えたとの証言を書いた文章を読んだことがあります。最初の一歩が恐怖のあまり出ず、緊張状態がピークになった時、何かが引き金になり旗が振られるのでしょう。
普段「姿勢・姿勢」と言っている私も、殴り合い程度では姿勢は崩れないでしょうが、刀をもっての殺し合いとなると動物の本能よろしく、腹を隠すように腰が引けた姿勢になるに違いありません。