学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

踵での踏み込みは腰を反らせやすい

2025-10-07 23:57

踵での踏み込みは腰を反らせやすい

どのような競技であれ、踵で踏込もうとすると腰は反ってしまいがちです。

しかし腰が反ってしまっては身体を一つの塊として使うことはできません。反り腰では下半身と上半身を分離させてしまうからです。分離した状態では準備動作が入ってしまいますし、体重を一つの塊として使えないからです。ですから踵で踏み込む時は対象物に体重を載せる瞬間は腰を膨らませた状態にしておかなければなりません。そして腰の反りを補うのは柔らかな膝の動きとなります。

 例えば合気道などの投げ技でも力ではなく体重を使おうと思うのであれば相手に体重を載せる瞬間に腰を膨らませることが必要になりますし、空手やボクシングなどのパンチでも当たる瞬間は腰を反ってはいけません。球技でも打つ時や投げる・蹴るなど、体重を載せるべき対象物に触れる瞬間では腰が膨らんだ状態を作るべきです。つまり「うんこ我慢」の姿勢です。

 踵を使い踏み込むと基本的には腰は反りやすくなります。しかし敢えて膨らまさなければならない。この相反する動きは繰り返さなければ身につきません。

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