学長室 - 日本武道学舎ブログ
日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。
丹田と仙骨
2019-02-02 21:51
毎日風も強く雪投げに追われ体力を奪われています。
雪景色は好きですが生活は非常に不便になります。でもそうも言っていられなくなりそうです。
2030年には小氷河期到来と多くの専門家も言っておりますし、20年には突入しているそうです。
そうなれば東京は札幌の気温になり全国での作物収穫量は激減します。そこまでなるかならないかは
わかりませんが、アメリカのシカゴで-70℃越えがあり死人が出ているようです。
南極でさえ-40度なのに「いったいどうなるの?」ですね。温暖化に警笛をならす学者もいれば、
氷河期に警笛を鳴らす学者もいます。地軸の移動に警笛を鳴らす学者もいますが、これは私も確実に
ずれていると確信できます。日の出の位置が確実にずれていると確認できるからです。
なぜ仙骨を締める動作をしなければならないのかを今回は説明します。
反り腰と仙骨を締めた姿勢を例にあげます。丹田を意識するというか、作ろうとする場合、
「腰腹同等の圧をかけよ」というのが定石です。
このとき右の仙骨を締めた姿勢の場合は丹田を挟み仙骨と腹部は向かい合っており
同等に圧をかけやすい状態にあります。
しかし反り腰の場合は丹田に圧をかけるように意識しても仙骨と腹部が向かい合わないため
圧のかけようもなく結果、腰周囲の安定を得ることはできなくなります。
この仙骨を締めた姿勢をさらに安定させるために肩甲骨の動きが問題になってくるのです。
解りやすく言うと肩が挙がった状態を作らないということです。
仙骨を締める(腰を膨らませる)同時に肩甲骨を腰に押し付けるように下げる。
これが私のいうところの「背骨の絞り」「体軸の絞り」となります。
「絞り」とは相反する力を融合させることにより、より強固な力や安定を得ることができる動作を言います。そしてその「絞り」は脱力という段階へと進むのです。