学長室 - 日本武道学舎ブログ
日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。
座禅と構え
2019-04-13 22:45
北海道もようやく春らしくなってきました。車を走らせても殆ど雪を見ることがなくなり、風も冬のように肌にさすような冷たさがなくなってきました。庭のコブシの花やモクレンの花も今にも咲きそうな気配があります。おそらく来週中には咲くと思います。
座禅と構え
何故、ここで座禅の姿勢を取りあげるのか? それは座った姿勢と立った姿勢はまったく同じものだからです。立った姿勢で正しく構えること、座った姿勢で正しく構えることは全く同じことです。座った場合の姿勢と立った場合の姿勢に違いがあればそれは間違いです。ですから正しく立つことが出来なければ正しく座ることもできず、正しく座れなければ正しく立つこともできません。
例えば剣道をされている方が正しい姿勢で構えることができれば、座った時も正しく構えることができます。茶道など座った姿勢を必要とする人が正しく座ることができたなら正しく立つこともできるはずです。
逆に、正しく立つことができれば正しく座る稽古もしやすくなります。なぜなら座った姿勢のままで、立った時の構えをすれば良いからです。私はこの方法で正しい座り方を学びました。もちろんこの逆も同じことです。
それは「立つ」「座る」ことには大切な共通点があるからです。その共通点を守らなければ両方ともできなのです。
両方の構えに共通することは腰腹同等の圧をかけるということ。次に圧がかかった腰に向かい肩甲骨を左右に開いた状態で押しつけるようにイメージすること。たったこれだけですが、意外と難しいものです。