学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

ゴールデンウィークから始まる・・・   ​丹田は円の中心

2019-04-24 14:40

令和が始まります

 いよいよ令和が始まります。現在各国の首脳陣が世界中で顔合わせをしていますが、何が起こるのでしょうか? これからは円高になり株の暴落も始まりそうです。金融がすっとび、産業がすっ飛び、生活がすっ飛びます。TPPが始まると食糧の問題も大きく変わるかもしれません。地震などの天災も待ち受けているでしょう。色々なことに思いを巡らせ「想定内」。といたいものです。

丹田は円の中心

 レオナルド・ダビンチの「ウィトルウィウス的人体図」は誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。この絵は建築家ウィトルウィウスの「建築論」をもとに1485~1490年頃に描いたものです。両手脚が異なる位置で男性の裸体が重ねられ、外周に描かれた真円と正方形に男性の手脚が内接しているというものです。

この絵は「プロポーションの法則」「人体の調和」と呼ばれることもあるようです。

ウィトルウィウスによれば神殿建築は人体と同様に調和したものであるべきという記述があります。


 この人体が内接している正方形と円の中心は紛れもなく丹田の部位であることに間違いはなく、丹田こそが人体の動きのなかで中心的な役割を担わなければならないことを示しています。丹田が中心になってこそ手脚のバランスがとれ、調和することができるのです。

 中心が「胸」「肩」「手」など中心から遠ざかれば遠ざかるほどバランスが崩れ、不安定で動きの調和がとれなくなり、それにともない他の部位にも余計な力みが入り軸が崩れやすくなります。左の図で中心点を丹田以外のどこにおいても調和がとれないのが解ると思います。

 特に動きを考えたとき、この「円」は「球体」であるべきで、その球の中心が丹田と言えるのです。

柔道の三船十段も「球はころばない」と教えていたようです。

このページをシェア
コメント欄を読み込み中