学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

二足歩行の弊害

2020-05-22 23:12


 現代人の3人に一人は腰痛持ち、あるいは予備軍
と言われています。確かに私たちの周囲を見回すだ
けで、「腰が痛い」と言う人は必ずや数人はいるの
ではないでしょうか。残念ながら、このあまりにも
身近な「腰痛」、このほとんどは生活習慣からきて
いるものがほとんどです。

つまり筋力の低下からくるものです。

 進化論を信じるかどうかはともかくとして、人間
の股関節は「四つんばい」になってはじめて球の部
分が完全に溝に収まります。

しかしこの腰痛とは無縁だからといって「四つんば
い」で歩くわけにはいきません。

 二足歩行で歩く私達にできることはやはり正しい
姿勢で動くこと、そして腰を強化してくれる筋肉そ
のものを強くすることです。

腰痛の波及と原因

「何故、腰痛が起こるのか」を説明したいと思い
ます。原因は数多くありますが、一般的には次にあ
げるものが主になります。

元をただせば人間の二足歩行に問題があるのですが、
二足歩行により得たものの価値を考えると多少の代償
はしかたがないのか? ましてや現代のように体を動
かすことなく、全てのことを「楽をして・・・」とい
う風潮を考えると・・・。

腰痛の原因の第一位は、筋力の低下もさることな
がら生活習慣病とも言える悪い姿勢からくるもの。
特に近年増えている反腰(そりごし)があげられま
す。

 そして最後に過剰な負荷をかけなければならない
労働や運動です。 

困ったことに腰痛も持った状態は背骨の歪みから
始まり、下へは股関節痛、膝痛、足首への偏った負
荷により、波及していきますし、上へは肩こりや偏
頭痛という形となり伝播していきます。

しかし、この背骨に歪みが生ずるという現象は腰
の捻りだけが原因ではなく腕の使い方や肩甲骨の動
きなどが原因となる場合もありますし、首の動きか
らくる場合もあります。

 その予防のためには背筋はいつも伸ばすように意
識されていなければならないのです。
腰の痛みは別の身体部位の痛みや不健康を招いてし
まうのですから諸悪の根源とも言えるのです。

さて原因ですが、原因は背骨の形にあります。

 人間は二足歩行により、股関節はゆるみ、腰には
反りが強くなり神経を圧迫しやすくしています。
本来、腰の反りは重力に対する強力な武器であり、
真っ直ぐな背骨より十五倍も強いといわれています。

しかし今、筋力の低下で反りが必要以上に強くな
り神経を圧迫しやすくしているのです。

その理由として本来、背骨のように一本の骨を筒
のように支えるべき腹横筋・内腹斜・外腹斜や脊柱
起立筋などの筋力が低下したため、背骨そのものに
無理がかかり、背骨の長さの四分の一ほどの長さで
あるはずの椎間板というクッションに無理がかかり
潰れやすくなっているためです。

 腰痛で病院へ行くと、「腹筋を鍛えなさい」と言
われるのはそのためです。

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