学長室 - 日本武道学舎ブログ
日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。
腰への負担
2021-03-10 23:52
腰への負担
腰にはいったいどれくらいの負担がかかっているのだろうか。
個人差も大きく、何を基準にして負担とするかなど、色々な説は
あるようですが、一般的にヘソから下の筋肉は全身の七割程だと
言われています。
腰への負担は体重が六十キロだとすると二十五キロから三十キ
ロと考えても良いでしょう。そこに掃除機をかけるような前かが
みの動作や、重いものを運ぶときの負荷、床を考慮に入れると土
のようなクッションの良い場所での負荷とコンクリートのような
まったくクッションのない場所での負担では、腰への負担にも違
いがでてくると思います。
そこで活躍するのが、一にも二にも姿勢なのです。本来背骨の
歪曲は、直線である背骨の十五倍も強く作られています。しかし
今、筋力の低下や生活習慣の影響で背骨の歪曲が強くなり、背骨
から出ている神経を圧迫しやすい状態になっているのです。
特に、筒状で腰を支えるためコルセットの役割を果たすべき背筋
や腹筋群が弱くなっているため、背骨という単なる「棒」で体を支
える状態が作られ ているためです。
そこで活躍するのが、仙骨の角度で背骨と筋肉をコントロールす
ることなのです。
編集後記
健康になるために世の中には「これを買えばよくなる」「こうす
ればよくなる」など、殆どは足し算で成り立っています。勿論、そ
れは資本主義ですから致し方のないことです。しかし、たまには引
き算もしてみてはどうでしょうか?引き算はお金もかからないし、
副作用もありません。例えば断食(ファスティング)。
お金の節約にもなりますし、オートファジーというノーベル賞を
とった科学者も推奨しているほどです、必要なのは誘惑に勝つほん
の少しの勇気だけです。