学長室 - 日本武道学舎ブログ
日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。
重心と足裏と出版
2019-07-10 20:59
重心と足裏
重心と足の裏にかかる重さには面白い関係があります。足の裏にかかる正しい重心の位置は内踝、つまり内側のクルブシの下だと言われております。ここに重心がかかるということは膝の下にある二本の骨のうち太い方の脛骨を使って立つということを意味します。近頃は腓骨と言う細い骨を使って歩く人が増えているので疲れやすいのは当たり前と言えます。
さて、ここで重心つまり丹田と爪先の関係ですが、丹田まで意識が下がると爪先は自然と正面に向きます。男性ですと、よくハの字に足を開いて歩く人がおりますが、良い歩き方とは言えません。上半身に脱力ができ丹田が充実してくると爪先が正面を向いてくるのです。
この時、大切なことが一つあります。肩甲骨の下の部分を腰に押し付けるように意識すると同時に膨らませようとすることです。「もう一つレベルアップのために」というところでも説明しますが肩甲骨下の背骨を凹ませるのと腰を膨らませるバランスです。このバランスが上手くいくと背骨は絞りができた状態で真っ直ぐになります。もしかすると、このバランスが足指先の位置を正常にするのかもしれません。
昔、道場破りにきた人の腕を見分けるのに草履の踵をみて外側が減っていたら相手をして帰し、もし草履の踵が平等に減っていたらお金を渡して帰す。というのがあったそうです。この事実が示すのは踵が平等に減っていたら腕がたつということで、逆に腕を上達させるためには爪先が正面を向くように稽古しなければならないということです。
ですから重心を下げ、丹田を充実させなければならないのです。追伸 BAB出版社から「丹田とは何か」が1月に出版されることが決定しましたので期待してください。それと「武学者TV」も25本ほどだしております。
動画ですので色々な意味で解りやすいと思いますので参考にしてください。少しでも参考になると思ったら「登録」をお願いします。
編集後記
スペインで数時間のうちに町を飲み込むほどの雨が降り車や橋が流されう映像をBSで流れていました。先週の日曜日アメリカに住む娘とスカイプをしているさなか、ゴルフボール大の雹が降り始め周囲の人は車が凹んだり、ガラスが割れるとあらゆるところへ避難させていました。地軸の変化のせいか太陽の活動が弱っているせいか、はたまた地球の磁場が最小になっているせいなのかはわかりませんが、これからも「記録的な・・・」という言葉が連発することでしょう。