学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

筋肉

2020-01-31 19:03

我々、人間は生活するために歩き、走り、食事を楽しみ、道具を使うなどしているが、これは全て筋肉のなせる技であす。創造主は自然界を生物界と無生物界にわけ、さらには生物界を動物と植物に分けた。動物と植物の最大の違いは移動できるかどうかといってもよいだろう。確かに植物にも花が咲くなどの動きはあるが、この場合花弁の基部にある空洞が高圧の液体でみたされ固くなるので開くのであって、その空洞がからになると花弁は閉じてしまう。この原始的な装置は男性にもあるといえば理解しやすいと思います。

 筋肉は約200種類、650個も存在し、その重量は男性で40~50%、女性で30~40%で鍛えている人ほど割合は高くなります。全身の筋肉の70%が腰より下の下半身に存在しています。

大きく分けて横紋筋と平滑筋の2種類で、横紋筋は骨格につく骨格筋と心臓を構成している心筋があり、平滑筋は胃腸や血管・膀胱・子宮といった内臓であるため、内臓筋ともいわれている。

横紋筋は筋線維ともいい、その太さは0,1~0,2ミリほどで、長さは場所によって異なる。筋肉はこの線維が数百本から数千本も集まったもので、数十本から数百本の束ごとに1本の運動神経(ニューロン)の支配を受けている。

腹筋の内臓保護

腹筋には縦に走る腹直筋、横に走る腹横筋、斜めに走る腹斜筋の三層からなります。これらの三層により、内臓は保護され、同時に大小便の排泄、分娩、嘔吐などに力を発揮します。

腹筋の力が弱くなってくると、大・小便の排泄能力が弱まり、便秘や頻尿などになりやすくなります。他、腹圧がかかったときに臍や鼠蹊部から腸が脱出してくることもあります。

腹力の低下はイコール虚弱体質ともいえます。手の平で腹筋を押し、何の抵抗もなく、腹がぺちゃんこになる人は、体力のない虚弱体質と判断されます。

同様の触診で臍より上の筋力は十分に強いが、臍より下を押さえるとぺちゃんこになる状態を「臍下不仁」といい腎虚の状態です。

腎虚が現れると、下肢・腰の冷え、むくみ、痛み、しびれ、排尿の異常、精力低下などのいわゆる「老化」の始まりです。若くともネフローゼや慢性腎炎、腎臓病、副腎、生殖器の病気を患っている人には、腎虚の症状が出ています。

下半身の力と眼の力は比例するので、腎虚の症状が出てくると、疲れ眼、白内障、老眼、緑内障など、眼の症状・病気が並行して現れてくるのです。

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