学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

肺について(コロナウィルス)

2020-02-05 17:36

2003年ごろに流行ったSARSと今回流行っている新型肺炎(コロナウィルス)は同種のもののようです。両方とも風邪と似た症状です。今回は肺炎というテーマから「肺」について少し解説したいと思います。先ずは呼吸の原理です

 胸部というのは脊柱・肋骨・胸骨で構成されています。それぞれの骨には筋肉がついていますが主に内、外肋間筋が収縮伸展して骨組みを上下させ呼吸をしています。決して肺が自分の力で拡大縮小しているのではありません。

呼吸運動はどのようにして行われているのか?肺も心臓と同じように自分で伸びたり縮んだりすることにより空気を出し入れしていると思っている人はことのほか多いのです。

実は肺は単なる空気が出入りする風船でしかありません。胸の空間を大きく広げたり縮めたりするのは主に横隔膜(横隔筋という筋肉・焼肉で言うサガリ)の働きによるものですが、その他、胸を取り囲む内側と外側についている肋間筋という筋肉と大胸筋・小胸筋という胸の筋肉、首の横についている胸鎖乳突筋、斜角筋が補助し胸骨・肋骨など胸を取り囲んでいる骨組みを上下させ呼吸をしています。

厳密にいうと呼吸とは首から下腹部までの筋肉総動員でおこなっていると言えるでしょう。そして忘れてはならないのは背筋を伸ばす、反らす他、腕を挙げたり下げたり、屈伸したりの動きも腹筋の収縮をうながし、横隔筋の動きを助けるため必要です。

呼吸を説明するために出されるへーリングの模型があります。肺は前後左右に膨らむだけで、上下には膨らみません。

横隔膜は腱と筋肉でドーム型(鍋を逆さにした状態)に作られています。胸式呼吸では横隔筋の上下幅はさほど見られませんが腹式呼吸をすると10センチ以上にもなり腹圧を上げる作用から背骨が伸ばされるため姿勢を正しくし、健康的にも良いのです。
 呼吸はガス交換するところ。浅い呼吸では細胞に酸素が行き渡りません。深い呼吸ができるように心がけましょう。

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