学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

ストレスとドロドロ血

2020-03-31 22:15

 血液は体の外に出ると、すぐに固まってくれる
ありがたいものです。もし、固まる事がなければ、
ずーと出つづけ体の中の血は全部なくなってしま
うでしょう。

 この血液を固めてくれる塊を血餅(けっぺい)、
血の中を流れるモチと考えると覚えやすいかもし
れません。これは血の中のフィビリノーゲン(繊
維素原)つまり、線維の素がフィビリンというも
のになり、その線維の網目に赤血球や白血球など
の血液の有形成分が捉えられたものが血餅、つま
りカサビタです。

 例えは悪いかもしれませんが、細い川に網を仕
掛けるとそこにどんどんごみや木の枝などが溜ま
り、最後には水の流れを止めてしまうのに似てい
ます。

怪我をして出血しても血がすぐとまるのは血管
が収縮して修復されるのと、血餅により傷口が塞
がれることによります。
 この血液が固まる時間が長引く病気が血友病と
いうやつです。

ライオンやシマウマに限らず人間でも敵に出会
ったり、戦う状態になるとアドレナリンが血液の
中に増え、血管が収縮します。
 このアドレナリンという物質がくせもので、血
液をどろどろにするのです。しかし、これは動物
が戦って出血をしても出血量を最小限に食い止め
る自然の摂理なのです。

 今、幸せの国、日本ではサラサラ血なる言葉が
流行るほど食べ物の影響で血液がどろどろになっ
ていますが、もう一つの原因はストレスや興奮・
怒りなど、アドレナリンが増える環境に自分をお
くことだとされていますが、この話を読んでなる
程と思う人もいるのではないでしょうか。

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