学長室 - 日本武道学舎ブログ
日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。
正しい姿勢とはどんな姿勢?
2021-02-20 22:19
正しい姿勢
正しい姿勢って、どんな姿勢なのだろう。考えたことありますか?
座っているときの姿勢、立っているときの姿勢、動くときの姿勢、
寝ているときの姿勢。一般の人はあまり考える機会がないのかもしれ
ません。
実際、何かをしようとする時、している時、意識は常に目的に向い
ているものですから姿勢のことなどいちいち考えることはないと思い
ます。
でも少し考えてみてください。正しい姿勢で物事に取り組むと、
集中力は継続し、疲れにくく精神面でも肉体面でも非常に良い効果を
もたらすとしたら、少しは考えてみても良いと思うのではないでしょ
うか。
例えば、デスクワークを例に挙げると、猫背では首が前に出て頚椎
(首の骨)を圧迫し、呼吸を浅くし視力を弱めてしまいます。立ち仕
事でも、膝から下の二本のうち脛骨(内側の太い骨)で立つと疲れに
くいのですが、腓骨(外側の細い骨)で立つと余分な筋肉を使ってし
まうので疲れやすいなど、姿勢は我々が想像するよりもはるかに多く
の影響を身体に及ぼしています。
それでは正しい姿勢とはどのような姿勢のことなのだろうか?
かいつまん でいうと、深い呼吸ができ、内臓も圧迫されず、各内臓や
筋肉を指令している神経も圧迫されず、血管やリンパなどがスムーズ
に流れ、疲れにくく動きやすい姿勢のことです。
病気という側面から見ても、これからの世の中、考え方は「病気を
治す」から「健康を守る」というものへ、間違いなくシフトしていき
ます。
姿勢による身体への影響を知ることができると、決して姿勢をないが
しろにはできないと思うようになります。