学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

姿勢の中心となる骨 「仙骨」と神秘

2021-02-21 21:29

姿勢の中心となる骨 「仙骨」と神秘

 正しい姿勢を考えるとき、先ず考えるべきことは骨格です。

骨格を知ることで正しい筋肉の使い方を知ることができます。

骨格と筋肉の協演が動きとなるのですから。

 さて、全てのものには中心がありますが、骨格の中心とな

るべきところはどこでしょうか。もちろん頭が大切だと言う

意見もあるでしょうが、「動きの中心」 となるところと、考

えてください。

 答えは「仙骨」です。 昔、この仙骨は「神が薦(すす)め

る骨」という意味で「薦骨」という字が宛てられていました

が、現在の「仙骨」は、同じ読みでも画数の少なく、少し神

秘的な意味合いも含めた「仙人」の「仙」で代用したもので

す。

 確かに人体の骨のなかで、蝶形骨と仙骨だけが、セラミッ

クなどで代用できない骨であることや、ドイツでも「十字架」

という意味の言葉を宛てられ、英語でも神聖なという意味の

セイクラムという言葉が宛てられていることをみても大切な

骨であることがわかると思います。

 さて、この「仙骨」という骨は文字通り人間のバックボー

ンである脊髄(背 骨)を載せている骨です。つまり、この仙

骨の角度を変えることで、背骨全体の角度を変えることがで

きるのです。

 

 ですから「仙骨」が動きという視点から骨格を見ると中心

といえるのです。 さらにこの「仙骨」は動きの中心だけでは

なく、骨そのもの、あるいは人体の中心ともいえる逸話も歴

史には数多く残っています。 死後、再生を願い信じる文明

では、最後まで腐らずに残る骨であることから再生復活する

際に、この骨を中心にして肉体が生き返るなどのユダヤ人の

伝説をはじめ、古代エジプトでも「オシリス(豊穣の神、冥

界の支配者)の背骨」と呼ばれるなど、マヤ文明などでもこ

の骨は神聖視されていました。

 動物の仙骨を神への捧げものとした歴史や、生殖器を保護

する大切な部位として考えられていたようで、サクリファイ

ス「犠牲」、サンクチュアリ「聖域」などは仙骨を意味する

セイクラムから派生している言葉も数多くあるようです。

 

編集後記

北海道では2月なのに雨が降ったりで雪解けが早そうです。早く

遠くへドライブに行きたいと思っております。

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