学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

腰痛の波及と原因

2021-03-01 21:57

腰痛の波及と原因

「何故、腰痛が起こるのか」を説明したいと思います。

原因は数多くあり ますが、一般的には次にあげるもの

が主になります。

元をただせば人間の二足歩行に問題があるのですが、

二足歩行により得たものの価値を考えると多少の代償

はしかたがないのか? 

 ましてや現代のように体を動かすことなく、全ての

ことを「楽をして・・・」という風潮を考えると・・・。

腰痛の原因の第一位は、筋力の低下もさることながら

生活習慣病とも言える悪い姿勢からくるもの。特に近

年増えている反腰(そりごし)があげられます。そし

て最後に過剰な負荷をかけなければならない労働や運

動です。 

 

 困ったことに腰痛も持った状態は背骨の歪みから始

まり、下へは股関節痛、膝痛、足首への偏った負荷に

より、波及していきますし、上へは肩こりや偏頭痛と

いう形となり伝播していきます。

 

 しかし、この背骨に歪みが生ずるという現象は腰の

捻りだけが原因ではなく腕の使い方や肩甲骨の動きな

どが原因となる場合もありますし、首の動きからくる

場合もあります。

 

 その予防のためには背筋はいつも伸ばすように意識

されていなければならないのです。腰の痛みは別の身

体部位の痛みや不健康を招いてしまうのですから諸悪

の根源とも言えるのです。

 

さて原因ですが、原因は背骨の形にあります。  

人間は二足歩行により、股関節はゆるみ、腰には反り

が強くなり神経を圧迫しやすくしています。本来、腰

の反りは重力に対する強力な武器であり、真っ直ぐな

背骨より十五倍も強いといわれています。

 しかし今、筋力の低下で反りが必要以上に強くなり

神経を圧迫しやすくしているのです。 その理由として

本来、背骨のように一本の骨を筒のように支えるべき

腹横筋・内腹斜・外腹斜や脊柱起立筋などの筋力が低

下したため、背骨そのものに無理がかかり、背骨の長

さの四分の一ほどの長さであるはずの椎間板というク

ッションに無理がかかり潰れやすくなっているためで

す。  

腰痛で病院へ行くと、「腹筋を鍛えなさい」と言われ

るのはそのためです。 

 

編集後記

また雪が降ってきた。予報によると30〜40センチ

3月になっても雪かきです。今午後11時ですが、

今晩の雪は異常にキラキラしているような気がします。

今まで見たことのない光です。稽古の帰りなので気の

せいかもしれません。

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