学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

もう一つレベルアップのために

2019-08-20 17:25

もう一つレベルアップのために

 丹田を意識できる姿勢は決まっています。少なくとも猫背のような悪い姿勢では正しい丹田を意識することはできません。

 ここでもう一度簡単に姿勢のチェックをしてみましょう。丹田を意識するための正しい姿勢の作り方を。

 初めに来るのが

 仙骨(骨盤)の締め(ウンコ我慢の姿勢)  この姿勢をすると基本的に猫背になってしまいます。そこで次に来るのが

  ↓

 首の後ろ固定       

 俗に言う「顎を引く」というものですが、勘違いをしていて顎を首につけるように「頷き動作」をする人がいますが、

顎を引くとは耳を肩に載せる動作を言います。

先に挙げた仙骨の締めや首の後ろ固定はいずれも背骨の歪曲を少なくする、言い方を変えると遊びをなくする動作です。これを私は体幹の絞りと言っています。しかしこれは体幹の縦のラインを作る絞りとなります。これにもう一つ横のラインの絞りを作ります。この方法は肩甲骨を膨らませた腰に押し付けるようにすることです。肩甲骨を腰に押し付けようとすると普通、左右の肩甲骨は近づこうとします。これが自然です。しかしこの自然な動作に逆らい肩甲骨を左右に広げるのです。最初は辛い動作になると思いますが、この動作が自分の自然体になるまで稽古すると横の軸となります。先にあげた縦の軸と横の軸が同時にできるようになれば背中に十字架を背負ったような形や意識になります。別にキリストの信者になりなさいとは言いません。私も違いますし。

冗談はさておき、次に来るのが重心です。十字架を背負ったばかりでは、脱力はできません。脱力ができるようになると自ずと丹田は意識されます。

この状態ができるようになると相手の重心を浮かせることができるようになるはずです。つまり自分は重く、相手は軽い状態を作ることができるようになります。


 北海道では台風10号での爪痕も残さずに過ぎ去ってくれました。しかしこれからが本番です。台風・地震・噴火をはじめとする天災はもとより世の中の動きも随分とざわついてきております。人災・天災いずれも恐ろしいものです。色々な方面に知識を持っておくと言うことは非常に役に立つことです。私の「武学舎TV」でも様々は自然災害の説明、対処法なども紹介していきますので参考にしてください。私は30代で危機管理に興味を持ち随分と勉強したことがありますし、防災士も持っております。今一度勉強しなおすつもりです。

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