学長室 - 日本武道学舎ブログ
日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。
ギヤを入れ替える 「台風」についてのYouTubeアップロードしました
2019-08-12 00:25
ギヤを入れ替える
背骨で叩くと言う説明をしましたが、体を動かすときその動作にもよりますが殆どが手や足を使います。手や足を使い何らかの形で自分の動きを伝えようとするのです。その時初心者ほど手の場合は肘から先、足の場合は膝から下というように「小手先」という動作をしてしまいます。少し慣れてくると手の場合は肩を足の場合は股関節に意識が行きます。
このように熟練するにしたがい同じ動作をするにしても中心に向かってきます。そしてこの意味するところは小手先のラインです。肩や股関節よりも丹田となります。
なぜ中心に向かうことが良いのか?「い」の位置から「あ」の位置へ手あるいは物を動かそうとしたときコマで例えると中心に近いほど動く距離は短くて済みます。コマの一番外側は大きな距離を動かなければなりませんが、同じ運動でも動く距離は小さくて済みます。ですから中心に近い部位を意識することが大切になります。
多くの人は外側のラインを意識していかに早く動くか、いかに強く動くかを考えて練習しますが、同じような器量の人が中心に近い部位を意識して動くことができると外側しか意識できない人はまったくついていけなくなると言うことです。
丹田を意識して動くと言うことはその意味でも大切なのです。
最後に章に紹介しますが、丹田を鍛えようとするとき体を動かさずに行うのは賛成できません。脚や腕を動かしながら意識するのが良いでしょう。そうでなければ丹田と他の部位の関連性を身に着けることができないからです。
丹田とは「中心となるところ」と言う意味で、その存在というか力を手や足などの末端に伝えるためには首・肩甲骨や肩の位置・肘の絞から小指の締め、股関節の絞りや膝の移動、足親指への重心など様々な条件をクリアしなければなりません。ですからそれぞれの部位の条件を一つ一つ合うように作り、それをすべて繋げて一つの動きとしてとらえるようにならなければならないからです。
箇条書きにすると次のようになります
身体各部位の作り
↓
丹田を作り出す姿勢の作り
↓
重心の安定
↓
呼吸と意識
↓
すべてを一つの動きにまとめる
台風が近づいております。ユーチューブで台風について簡単な説明をしておりましたので是非参考にしてください。