学長室 - 日本武道学舎ブログ

日本武道学舎 学長・吉田始史のブログです。
空手や合気道など武道の稽古で感じたことや、健康に関すること、 本の出版に関することやエッセイ、メールマガジン情報などを書いています。

膝痛予防・改善効果

2021-03-28 23:01

膝痛予防・改善効果  

 膝痛の原因は高いところから飛び跳ねる、重量物を持ち

続けるなど一般的な生活ではありえない状況以外は姿勢が

原因となります。

これもある意味、生活習慣病と言えます。  人間は地球と

言う重力のある場所で生活しています。そして我々はその

重力を受け続けているのです。

 人間が立った時、その重力は体重として、たった二つの

足にかかってきます。歩く・走る・ジャンプなどでは体重

の何倍もの重さを支えなければなりません。  

 しかし、私たちは少しぐらい姿勢が悪くとも、さほど気

にせずに生活していますし、最たる影響もないと思ってい

ます。実際は腰と同様、膝にも本来加わるべき体重の方向

や角度があります。生活習慣により体重のかけ方が悪くな

ると、 本来体重を支えるべき点で支えることができず、も

っと弱い場所で支えなければならなくなり、他の部位を頼

ることになります。

 本来、使うべき場所でないところを使うと筋肉に歪み(

ひずみ)ができ色々と不都合がでてきます。  その歪が疲

れやすさ・神経の圧迫・関節の変形などを招いてしまうの

です。 膝を守るためには先ず、正しい姿勢を学ばなくては

なりません。  

 先ず体重の最終到達地点はどこでしょうか? それは

「内くるぶしの下」になります。 横から見た場合、壁や

柱に踵(かかと)をつけ、お尻・背骨の出っ張り(肩甲

骨の間)・後頭部の4点が自然につかなければなりませ

ん。きちんとついた状態では耳・肩・股関節・内くるぶ

しは一直線になっているはずです。 日本人は屈筋民族な

ので、後頭部が離れやすい民族です。 正面から見ると足

関節・膝関節・股関節・内くるぶしが一直線で、足は股

関節の幅で開きます。

 

編集後記

現代人はデジタル化しており、それと比例して猫背が増え

ております。筋力を使わず小さな画面にしがみつき、その

小さな世界との繋がりを頼りに生きています。

あるうつ病の人が薬をやめるために中国を列車で旅をした

とのことです。中国大陸は広大で一日中車窓からは大平原

が変わりなく目に飛び込み、自分の小ささを知り考えや悩

みの小ささを知ることができ、病気が治ったと本で読んだ

ことがあります。

出来るだけ小さな画面ばかり見ていないで、空でも見ては

どうでしょうか。

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